綺麗に死ぬITエンジニア

義務教育に、プログラミングを導入すべき! プログラミング学習のメリット

2015-11-26

もうそろそろ実現しそうですが。

単に、国が推し進めるようなIT人材の育成・確保が理由ではないです。

プログラミングによって得られるもの

プログラミング学習によって得られる間接的なメリットとして、以下のものが考えられます。

  • 論理的思考力の向上
  • 創造性の育成
  • 分析力の向上

これらのメリットは、たとえ将来プログラミングに関わる仕事に就かなかったとしても、必ず役に立つものです。

一つ一つ説明していきます。

論理的思考力の向上

あなたの身の回りに、説明が下手で、会話をしててもなかなか結論に至らず、ろくにコミュニケーションも取れないような人はいないでしょうか。もしかすると、プログラミングをやれば、それを改善できるかもしれません。

プログラミングは、論理的思考力を養います。間違った記述をすれば動かないし、正しい記述をしたらそれ以上の動作は絶対にしません。書いたようにしか動かないのです。「だいたいこんな感じでやっといて」では、プログラミングはできません。

的確に必要なことだけを書く能力が必要であり、プログラミングを経験することで、その能力が身につきます。

口下手な人でなければ、コミュニケーション能力も向上することでしょう。

創造性の育成

プログラミングでは、何もないゼロの状態から、自分の思い描くように動くプログラムを作成します。つまり、構想から実現までの一連のプロセスを経験することができます。

これは、なかなか経験できることではありません。

一からゲームやシステムを作れるなんて、そんな創造力を身につけられる勉強を、私は他に知りません。

分析力の向上

プログラミングはプログラムを書くだけではありません。後から機能を追加したい場合や、他の人が作ったプログラムと組み合わせたい場合は、そのプログラムやプログラムの説明書を読んで理解しなければなりません。つまり、分析力が必要になってきます。

プログラムを実際に動かしてみたら想定外の動作をしてしまった場合には、自身で分析して、その対応をします。その結果、問題解決能力も向上することでしょう。

プログラミングは、Google等で検索すれば色々な情報が転がっていますし、それを参考に様々な問題解決に取り組みますから、インターネット上の情報の取捨選択能力も身につきます。

また、プログラミングを通じて分析することが習慣化していけば、現状の課題を見つけ、それを解決しようとする力と習慣が身につくことでしょう。プログラムでいえば、それがパフォーマンスや拡張性の向上をさせるということです。

プログラミング能力も、もちろん上がる

もちろんプログラミング能力も向上しますから、とりあえず「手に職をつける」という意味でもメリットはありますし、直接プログラミングをする仕事でなくとも、現代のオフィスワーカーはパソコンを使うことが前提となっているので、様々な場面でその能力を発揮することができるでしょう。

例えば、ExcelのVBA(マクロ)を利用すれば、簡単なプログラミングで様々な業務の効率化ができることは、Excelを使ったことのある人であれば周知の事実でしょう。

それを自由自在に扱えるようになれば、他に突飛な能力がなくても、他人の2倍の速度で業務を進めることだってできます。プログラミング能力は、今後の社会で必須能力となると確信しています。

コンピューターへの慣れは早い方がいい

もちろん、成人した人でも、プログラミング未経験の方であれば、いますぐにでもプログラミングをやってみることをお勧めしますが、やはりこればっかりは頭の柔らかい子供のうちにある程度慣れておくべきだと思っています。

その方が学習スピードも速いですし、柔軟な考え方で取り組むことができます。大の大人になって、ゲームを一から作ろうだなんて気にはならないし、そもそもそんなに時間がないですからね。

私は、小学生で初めてHTMLを触って、いろいろ遊んでいた記憶があります。そうやってIT技術そのものに慣れておくと、将来、いざ仕事だ勉強だ!となった時に、たとえ別分野の技術だとしてもスムーズに入ることができます。経験談です。

最近では、「子どもが自作するDIYコンピュータKanoに専用ディスプレイが加わった…6歳児がハードウェアのセットアップを初体験するため」のように、小さい子供が身近にコンピューターサイエンスを学ぶことのできる商品がたくさん出てきています。お父さんとのコミュニケーションツールとして、はたまた暇つぶし用のおもちゃとして、お子さんがいる方は是非買い与えてみてはいかがでしょう。

まとめ

私は、自分の子供には、嫌がられなければ是非プログラミングを教えたいと思っています。プログラミングは楽しまなければ身につかないので、嫌がられたら……諦めます。

メジャーな子供の習い事として、そろばんに代わってプログラミングが挙げられるような時代が来るかもしれませんね。