綺麗に死ぬITエンジニア

ボールは持たずに、打ち返せ! 優秀な人に共通する特徴

2016-01-28

スポーツではなく、仕事の話です。

「ボールを持つ」とは

「ボールを持つ」で、「現在の担当になっている」という意味です。

よく会議などで出てくるビジネス的な表現で、「あの案件は、今誰がボールを持っているの?」などという風に使います。恐らく、作業やコミュニケーションを「キャッチボール」に見立て、ボールの投げ合いから一方がボールを投げない限り話が進まない状況を比喩したものだと思われます。

例えば、ある決め事をするためのメールのやり取りで、こちらからメールを送った状態で相手の返信待ちである場合、「先方がボールを持っている」ということになります。

優秀な人は、ボールを持つ時間が極端に短い

私がこれまでに出会った優秀な人たち、特に長く安定的に稼ぎ続けているフリーランスや小さいベンチャー企業の経営者たちは、ボールを持っている時間が極端に短かったです。とある人にメールを送ったとき、自動返信メールかと見紛うくらい素早く返事が返ってきたこともあります。(しかし内容はテキトー)

必ずしも「メールが早く返ってくる=優秀」というわけではなく、彼らは彼らなりに仕事に優先度をつけ、簡単な仕事に多くの時間を割かない、効率的なサイクルで仕事を進めています。結果、すぐに返せるボールに関しては、まるで打ち返すかのように素早く対応するので、タイミングが良ければものすごくレスポンスが早いのです。

不明点は、すぐ質問する

彼らの最も良い点は、不明点などがあったとしても、それで時間を無駄にすることがないということです。

多くの人は不明点や疑問点があったとき、それを解消するにあたって、その解消方法を検討することに多くの時間を割いてしまいます。しかし、日々の業務においては、そういった無駄な、半ばどうでも良い悩みが、どんどん時間を消耗してしまう原因になります。(もちろん、きちんと悩むべき場面もあります)

しかし、優秀な人たちは、その解決スピードがとても早いです。まず、単純なことで悩まない人が多い印象です。すぐ聞く、すぐ検索、すぐボールを返す、その姿勢には目を見張るものがあります。

半ば無責任にでも、ボールを早く返す癖をつける

こういった行動の早さは、なかなか真似できるものではありません。しかし、こういった習慣が、様々な場面で他者との明確な差になることが多いです。塵も積もれば山となる。早く仕事を終えてできた少しの空き時間が、積もり積もって、大きな余裕となるのです。

そうなるためにまずできることとして、とりあえず早くボールを返してみる、そしてそれを習慣づける、というのはとても有用だと思います。とても重要で失敗が許されない場面などでなければ、あまり考えずにとりあえず早くボールを返すというのも悪くないと思います。

大体の細かいミスは、次の相手の返球で指摘してくれますから、むしろそうやった方が仕事が早く終わる可能性が高く、また仕事の精度も上がりやすいのです。品質向上のためには、度重なる議論によるブラッシュアップが必要ですが、その議論を同じ時間でより多く繰り返すことによって、プロジェクトそのものは確実に段々と良くなっていきます。

時間は有限です。納期は刻一刻と迫っています。

簡単なことは早く終わらせて、真に難しいことに時間を使えるようにしましょう。

まとめ

細かいタスクを素早く消化し、日々の雑務に追われないというのは、精神衛生上とても良いです。

自分の持っているタスクを、目にも留まらぬ速さで相手にそっくりそのまま移してしまえばいいのです。

えいやっと。