綺麗に死ぬITエンジニア

20代の私が転職を思い立ってからわずか30日で転職先を決めた方法

2015-01-13

あなたは、今の職場で定年まで働き続けられますか?

もしその答えがNoなのであれば、あなたは今すぐにでも転職という選択肢について考えるべきしょう。

IT業界では現在、終身雇用という考え方はほとんどなくなってしまいました。つまり誰しもいつか転職する可能性があるのです。

そんな時代で、20代の私がどういう方法で、わずか30日という期間で次の会社を決定したのか、まとめていきます。IT業界での経験則なので、それ以外の業界には当てはまらないかもしれません。

まずはやりたいことを決める

一つ、断言できることがあります。

それは、"やりたいことなくして、うまくいく転職は無い"ということです。

「〜がしたい」というポジティブな思いがまったくなく、「今の会社を辞めたい」というネガティブな思いだけで転職するのであれば、恐らく次の会社でもネガティブな思いで転職しなければならなくなる日が来るでしょう。

まずは自分が何をしたいのか、将来どういう姿になりたいのかを想像します。(想像できないのなら、もう少し今の会社で自分探しをすることをお勧めします)

私の場合は、「一人でも食べていけるだけのスキルを身につけ、自由に生きていきたい」というのが人生の目標だったりするので、そうなるために次のステップとして具体的に何をしたいのかを考えます。

私は次のステップとして、"Webシステム開発"に関する業務を選択しました。

企業研究を怠らない

やりたいことを決めたら、次はそのやりたいことをよりよいかたちで実現できる企業を探します。

その上で必ずやるべきことのひとつが、"企業研究"です。

企業研究とは、転職活動および就職活動において、興味関心を持つ業界の企業について調べ、理解を深める一連のプロセスのことですが、一口に企業研究といっても様々な方法があります。

「企業のホームページを見る」「企業のパンフレットを見る」「企業の評判を調べる」「企業の製品を調べる」「在籍者にコンタクトをとる」……などなど。

私は行きたい企業が特に定まっていたわけではなく、条件として自分が成長できる企業を探してたので、「とりあえず応募して面接を受けて、その場で話して企業研究する」という方法をとりました。

すなわち、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」戦法です。

しかしながら、決してサボっていたわけではありません。複数の企業に同じように面接を受けに行き、その企業の雰囲気を感じ取る。公平な立場で考え、本当に気に入った、心から入社したいと思える企業を探しました。

転職サイト・転職エージェントの活用

いよいよ求人情報の中から、興味のある企業に応募していくわけですが、私はFind Job!という転職サイトを使って求人情報を調べました。

インターネット上には様々な転職サイトがありますから、好きなサイトに登録して、自分の履歴書・エントリーシートを作成して、興味のある求人に応募していきましょう。

書類選考で落ちてしまうことがいくらかあるかもしれませんが、めげずに挑戦することが大事です。

また、転職サイトに登録すると、転職エージェントからお声がかかることがあるかもしれません。

転職エージェントとは、転職希望者と企業をマッチングさせる人たちのことです。彼らは、複数の企業の求人情報を持ち、転職希望者と雑談を交えつつ話をしていく上で、その転職希望者にマッチするであろう求人情報を持ってきてくれるという、いわば転職活動をマネージメントしてくれる人たちのことです。

彼らは、転職が決まった会社から報酬を貰うため、転職希望者は無料で利用できます。また、転職活動に関するスケジュール等を組んでくれたり、履歴書や職務経歴書の添削もしてくれたりするので、特に理由がなければ利用してみるのもありでしょう。

かくいう私は、転職エージェントと一度だけお話させていただきましたが、その転職エージェントさんが忙しかったらしく、その後予定が合わず結局自力で転職先を決めました。そういう人もいます。

「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」戦法の成果

そんなこんなで、前述の転職サイトに載っている求人情報のうち、募集内容が私にマッチしていて、なおかつ業務内容が私のやりたいことにマッチしている会社に、かたっぱしから応募しました。そして、予定を面接で埋めに埋めまくりました。

履歴書は全て手書き、職務経歴書は会社ごとに書き分けていたため、何かと書類を書くのに忙しかった記憶があります。履歴書を書く時間が作れず、寝る時間を削って履歴書を書いたり……。

そして、結果的には二週間ほどの期間で面接を複数社受け、次の一週間で良いと思った2社の二次面接を受け、その一週間後に両方の会社から内定通知が来ました。

私の場合、たまたま1ヶ月ほどでいい会社が見つかり、転職することができましたが、良いと思える会社がなければ、おそらくずっと内定や二次面接を断り続け、転職活動を続けていたと思います。「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」戦法の場合、この粘り強さが大事だと思います。

実際にこの「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」戦法で転職活動をしてみて、メリットだと思えることが結構ありました。

まず一番は、他の会社と比較したその会社の評価ができること。1社しか面接を受けなかった場合、その会社が世間一般から見てズレている会社だったとしても、気づくことはまずありません。ブラック企業でも、ほぼ気づけません。また、第一志望・第二志望などと、面接を受ける前から順位付けしておくことは、その後公平な観点から決定することができなくなりますから、実際に入社してからズレを感じる可能性が高くなるリスクがあります。求人票には基本的に良いことしか書いてないので、それは参考程度に留めておきましょう。

二番目に、その会社の雰囲気がわかること。私は就業しながら転職活動をしていたので面接には定時後に伺うことが多かったのですが、結構な遅い時間でもかなりの人数が残業している会社があったりだとか、残業ではなくフリーなスペースでお酒を飲む会社があったりだとか、そこまでいかなくても笑い声が聞こえる会社だったり、そういった雰囲気が掴める点も、大きなメリットだと感じました。

そして第三に、その会社の総合的な評価ができること。「あの会社は給料が良いけど、雰囲気は微妙だったな」とか、「雰囲気は良かったけど、仕事内容が希望とズレているな」とか、求人票を見たときよりも圧倒的に細かい評価が直観的に下せます。働くときはその職場で働くのですから、そういった直観はとても重要だと思います。

これから転職をしようと思っている方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。