綺麗に死ぬITエンジニア

残業は感染症

2017-03-08

ただし、病院からの診断書はまだ出ません。

日本人の多くが感染している病気「残業」。

今日も、夜遅くに就寝前の散歩にと駅前へ繰り出してみると、たったいま会社から帰ってきたであろうサラリーマンの大群がゾロゾロと電車から降りてきます。我が家の近くにある某大企業のビルは、平日の深夜はもちろん、休日ですら常に明かりがついています。我々はこれを「社畜のヒカリ」と名付けて呼び、日々その実態を研究しています。

「残業」、もとい「時間外労働」や「長時間労働」は感染性の疾患です。

彼らは、いま、病気と闘っているのです。闘病生活なう、なのです。

「残業」はうつる

「残業」は感染症なので、人から人へ伝染します。病原菌はまだ医学的には発見されていないようですが、伝染することはこれまでの私の独自研究の結果、自明の理です。

そして、普段身近にいる人から伝染していくこともわかっています。

上司が「残業」を患うと、直近の部下にも伝染しやすくなります。感染後長時間放置してしまい、集団感染に陥る部署や会社も相当数実在しているようです。

「残業」の症状

「残業」の症状としては、精神的・肉体的苦痛やストレスが発生します。また、それに起因して他の病気にかかったりします。そして、悪化すると最悪の場合、死に至る恐ろしい病です。

この病気の恐ろしいところは、症状が長く続くにつれ、多くの感染者はそれに慣れてしまい、自分が感染しているという自覚を失ってしまうというところにあります。

感染の自覚を失わない一部の患者は、残業の病原菌が蔓延している場所にいる限り症状が回復しないことに気づいた場合に限り、その感染地区から抜け出す選択をし、完治する者も少なからずいます。

しかしながら、多くの感染者は、病気であるという自覚を失い、病気を進行させ、そして新しく入った人間に対してその病をひたすらうつし続けます。こうなると外部からは手の施しようがありませんので、非常に危険な状態であると言えます。

他の病の発症

「残業」から他の病を発症することも、大きな問題の一つです。

他の病を発症する人の割合は、患者の全体数に対して少ないので、多くの感染地区では問題視されにくいのですが、それでもその患者の人生は一発で狂います。

「残業」に感染するということは、とても危険でリスキーなことなのです。

スキルアップの機会損失

多くの残業感染者に見られるリスクが、もう一つあります。

長時間の拘束や慢性的な苦痛やストレスからくるプライベートな時間の損失により、充実した私生活を送れなくなるということです。

時間的余裕がないということは、スキルアップの機会を失っていることに直結するため、残業感染者は非感染者と比べ、能力的に劣る傾向があります。

これも残業という感染症の恐ろしい側面であると言えるでしょう。

ひとりで克服するのは難しい

残業は感染症であり、なおかつ特効薬もまだ開発されていないため、集団感染している地区に属している場合は、ひとりの努力で完治させるのは非常に難しいです。

一時的に症状が治まったとしても、再度他の感染者から感染し、再発する可能性が非常に高いためです。

そのため、集団感染している地区の方は、直ちに退避してください

まずはそういった地区から自身を隔離することが大切です。

まとめ

病気になったり死んだりするより、無職になる方がよっぽどマシです。残業という感染症は、そんな簡単なことさえも、時に忘れさせてしまいます。

いま残業に感染していなくても、万が一今後感染したとき、勇気を持ってすぐに無職になれるように、日頃からスキルアップを怠らず、楽しく暮らせるサイクルを自分の中で見つけていくことが、この病気を克服できる唯一の方法だと思います。

なお、これは会社員の話です。経営者やフリーランスの方には当てはまりません(そもそも残業という概念がない)。むしろ、会社員でバリバリ残業やりたいような人は、独立を目指した方がいいでしょう。