仕事は”馴れ合い”じゃない! ITエンジニアは残業をするな!!
2015-09-11
最近、IT技術者としてキャリアを進めていく上で、いくつか働き方について思うことがあります。
今日は残業について考えてみようと思います。
残業は「悪」
最近の会社は一昔前の会社と違って、残業を減らそうという取り組みが多くなされていると聞きます。その前提として、『残業は悪』という考えがあり、昨今はそれを多くの人が理解してきていると考えられます。
しかしながら、毎日残業しているようなITエンジニアは、少なからずいます。
はっきり言うと、毎日残業をするようなエンジニアは仕事というものをなめてます。なめきってます。
これからその理由を説明します。
残業をするのが当然と思っている
まず、残業をしている人の多くに当てはまるのがこの考え方。言っときますが、残業をするのは当然ではありません。
まともな会社で残業代が支給されるところで、少ない月収に少しでも色をつけようと思って遅くまで働いているのならまだしも、ただ終わらない仕事に何の考えもなく残業しているというのなら、あなたはITエンジニアではなく、ただのIT土方、いわゆる「奴隷」のようなものです。
「なんで残業してるの? 帰ればいいじゃん」
と、思ってしまうばかりです。
「帰ったらクビになるかもしれない」ですって?
そんな人手不足の現場でクビになるようなら、そもそも能力的にITエンジニアに向いてないので、さっさと辞めた方がいいです。
「クビにはならなくても、評価が下がる」ですって?
そんなチンケな会社で評価を上げることばっかり考えてないで、もっと視野を広げてみたらどうでしょうか。そっちの方が生涯年収は確実に上がると思いますよ。残業なんかしてたら転職を考える時間的な余裕もないでしょうに。
ITエンジニアは、成長しないと置いていかれる職業
なぜIT土方が成長せず、一生をIT土方で終えるのかというと、まず成長しようとする意識が低すぎるためです。成長するにあたり、仕事以外の時間の余裕というものは必須ですから、IT土方のままでは成長しないのは当たり前ですね。
勉強会に積極的に参加しろ!とまでは言いませんが、仕事以外の知識がないと、仕事そのものに幅が出ません。
例えばあなたがスマホアプリの開発エンジニアだったとして、魚釣りゲームを開発するとなったら、魚釣ったことがある人とない人では全然開発の姿勢や完成品が変わってくるでしょう。
この例は極端ですが、全く関係ないと思われる趣味でも、巡り巡って実は知らず知らずのうちに役に立っていることも多いのです。
そんな素晴らしい経験を積むことができる機会を、IT土方は自らの自尊心の為だけに、潰しているんです。
上司や社長を、神か何かと勘違いしている
次に多いIT土方の考えがこれですね。偉い人には何が何でも逆らっちゃいけないんだと。んなわけあるかって感じですけどね。
あなたの直属の上司も、執行役員も、代表取締役も、ただの人間です。殴れば死にます。そしてあなたとの関係は、ただただ労働契約を結んでいるというだけのことです。
契約が気に食わなければ文句を言うのは、成人として当然の行為です。文句すら言えず、ただただ耐え忍ぶようなやつは、先生の言うことを何の疑いもなく聞き続ける子供と同じです。
何の権威もなく、指示したら文句も言わずただただ働く。そんな人を奴隷と言わずして何と言ったらいいでしょう。
残業をすればするほど、能力のない人間になる
IT土方の例にあったとおり、残業は成長の機会を潰します。成長できなかった人がどうなるか。
それは、転職もできず、給料も大して上がらず、ただただ毎日同じように会社に消耗される日々を送るようになります。
まさか、この時代に終身雇用制度なんてもの、信じてないですよね?
経営者の視点で考える
この記事を見て、少しでも嫌な気分になったそこのあなた。もしかしてあなたは、IT土方をこき使っている上司か、はたまた経営者ですね?
会社の経営が傾いたとき、何とか支えてくれるのがITエンジニアです。もう少し優しくなってはどうですか?
え、なに?「ギリギリ経営だからムリ」? なら、あなたの給料をなくして、エンジニアを1人でも多く雇えばいいじゃないですか。経営者って、そういうものでしょう?
経営的な観点から見ても、残業をすることで人材にかかるコストは、残業代分増えます。ですから、残業を減らしてより多くの優秀な人材を集めたり、社員に余裕を与えることで社内全体の技術力向上を図ったほうが、将来的には企業としても成長できるのではないですかね。
なお、残業代の出ない会社は論外です。今の時代、その仕組みのままで成長することはまずないので、いっそ潰れて、優秀なエンジニア達を業界に解放してあげてください。
まとめ
上記のことから、残業は絶対に「悪」です。少なくとも、ITエンジニアにとっては。
努力をするなら、残業をしないための努力、趣味に没頭するための努力をするようにしましょう。